カープ女子が待ちわびる…それはやっぱり優勝&日本一!

プロ野球が好きで、特定のお気に入りのチームがあるという方もたくさんいらっしゃるでしょう。そういった方々がそのチームに対して願うこと…それは勝利であり、優勝であり、そして日本シリーズ制覇でしょう。好きなチームがプロ野球チームが優勝を決め、監督の胴上げがあり、そして選手たちの喜びがあふれるビールかけを見る…そのチームのファンで良かったと喜びに浸れるひとときでもあります。

近年、「カープ女子」効果で一躍人気が高まっている広島カープですが、カープ女子をはじめ、広島カープファンも誰もが優勝を願っています。プロ野球のファンも中でも、とりわけ広島カープファンは優勝を最も首を長くして待っているのです。

広島カープがセリーグの一員となったのは1950年のこと。チームが誕生した当初は選手を集めることにも苦労し、さらに資金も非常に厳しいものでした。球団が誕生したのは良いものの、チームも連敗続きで、しかも遠征する費用すら工面できなくなりそうなときがあるほど。すぐさま球団消滅、他球団との合併といった話が浮上してくるほどでした。

その中で広島市民は世界で初めての原爆投下の被害を受けた都市…傷が癒えない広島の街を元気にしてくれる広島カープの存在は非常に尊いものでした。それゆえ広島市民は球団存続を訴えるため、大きな樽を用意し、その中に少しでも足しになればと募金をしたのです。

球団創成期にそれだけの紆余曲折があり、優勝からも遠ざかるシーズンが長く続く中、広島カープは1975年、ついに悲観の優勝を達成します。球団創設から25年目のことでした。山本浩二選手や衣笠祥雄選手らの活躍と、この年から誕生した赤いヘルメット、いわゆる「赤ヘル」によって、広島カープはついにセリーグ制覇を果たし、空前の赤ヘルブームを日本中に巻き起こしました。

それ以来、広島カープは1979年、1980年、1984年、1986年、そして1991年と通算6度の優勝を決め、また1979年、1980年、1984年は日本シリーズを制覇し、広島カープはまさに黄金時代を築いたのです。

しかし、1991年の優勝以来、広島カープは長い暗黒の時代を迎えます。10年以上の長きにわたって、セリーグで4位以下に沈む、いわゆるBクラスの常連ともなりました。2013年にようやく3位に入り、クライマックスシリーズ(CS)にも初出場を果たしましたが、まだ優勝にはいたっていません。

プロ野球全体を見渡しても、2005年に新しく誕生した東北楽天ゴールデンイーグルスが2013年にマー君こと田中将大投手の活躍などでパリーグ制覇、そして日本一を達成したことで、広島カープは今や最も優勝から遠ざかっているチームになっています。

カープ女子というフレーズが流行していますが、20代以下の広島カープファンは優勝すら見たことがない、記憶にない…そんな方がほとんどであり、広島カープは毎年のように下位に沈んでいるチームというイメージしかないでしょう。だからこそ広島カープファンにとって、選手たちが喜びを爆発させる胴上げの瞬間を待ちわび、毎年のように「今年こそは」と期待し、応援を続けているのです。