プロ野球選手って、やはりスター選手となると雲の上の人で、ちょっとやそっとでは近づくことができない…そんなイメージが強いかと思います。確かに読売ジャイアンツや阪神タイガースといった人気球団ともなれば、なかなか選手にお近づきになるというのは難しいものです。球場に足を運び、試合を観戦したとしても、お気に入りの選手は米粒ほどの大きさにしか見えず、背番号がなければ、肉眼では誰かを判別することすら至難の業かもしれません。
近年はプロ野球界もだいぶ様変わりし、選手とファンが接する機会も以前に比べると格段に増えてきました。球団によって、その機会が多いか少ないかには差がありますが、北海道や東北、九州など地域に密着した球団が多いパリーグはファンとのふれあいを大切にしているチームも多いのです。セリーグではやはり地元球団の先駆けとも言える存在の広島カープでしょう。ファンや地元の方々との交流を大切にし、選手をより身近に感じることができる球団であり、カープ女子も思わずメロメロになってしまうような機会が多いのです。
マツダスタジアムの内野席は非常に傾斜が緩く、それだけグラウンドの高さとほぼ同じ感覚で試合を観戦することができます。スタジアムに奥行きを感じられるため臨場感抜群なのです。また、攻守交替のインターバルなどを利用して、バックスクリーンのモニタにスタンドの光景が映し出され、最後にアップで映し出された人が、その試合に広島カープが勝利したときに、ヒーローインタビューに登場した選手と写真撮影ができるという企画もあります。間近で選手が見られるだけでなく、すぐそばで写真撮影や握手もできてしまうのです。
さらに毎年、シーズンオフの11月下旬にはマツダスタジアムでファン感謝デーというイベントが開催されます。ここでは抽選にはなりますが、選手とキャッチボールができたり、サインがもらえたり、記念撮影ができたりと、選手と触れ合える企画が例年盛りだくさんです。この距離の近さは、野球好きのお子さんだけでなく、カープ女子にとっても飛び上がりたいくらい嬉しさと驚きで満ち溢れることでしょう。
さらに、広島カープのお膝元である広島では、シーズンオフの11月から12月にかけて、ショッピングセンターや小学校などでトークショーや野球教室などが行われます。実際に選手が現地に出向いて、普段は聞くことができないプライベートな話も飛び出すなど、選手の意外な一面を垣間見ることができます。また、広島県内ではテレビコマーシャルやローカルのバラエティー番組やラジオ放送などにも、広島カープの選手は引っ張りだこです。シーズンオフにも広島では広島カープの選手たちの生の声を聞くことができるだけでなく、素顔の選手たちを味わえます。最近ではカープ女子など、広島カープ人気もあって、東京都内でも広島カープのイベントが行われるようになり、広島県外でもカープの選手との距離の近さを感じることが出来るのです。この距離感も広島カープの大きな魅力なのです。