毎年、プロ野球シーズンが開幕する直前の時期になると、書店やコンビニなどで目立つのがプロ野球の選手名鑑です。プロ野球全球団の選手の顔写真やプロフィール、近年の成績、寸評まで細かく紹介してあります。内容は出版社によって様々ですが、非常にコアな野球に関するデータまで掲載しているものもあれば、好きな女性のタイプやタイプの芸能人、血液型などといった情報が掲載されているものもあり、個性もそれぞれです。

プロ野球観戦のお供に選手名鑑を持っていくという方もいらっしゃいます。また、お気に入りのチームがあれば、「今年はどんな選手がいるんだろう」と、その年の戦力をチェックするという方もいらっしゃいます。近年は女性のプロ野球ファンも増えたことで、お気に入りの選手をチェックしたり、全球団の選手のプロフィールを確認したりと、使い方は人それぞれです。

ところで、まだ女性のプロ野球ファンが今ほどは目立たなかった10数年前。一部の女性からは「広島カープって何となく地味って印象だったけど、選手名鑑を見ていたら、意外とイケメンが多い」…そんな声がちらほらありました。そして、今や「カープ女子」というフレーズが流行語大賞にノミネートされるまでに、広島カープ人気が高まるとともに、イケメン選手たちが注目され、人気に拍車をかけることになったのです。

カープ女子の人気を一気に高めたきっかけの1つとなったのが堂林翔太選手です。堂林選手は2009年のドラフト2位で愛知県の中京大中京高校から広島カープに入団しました。高校3年生のときの夏の高校野球では、エースとして、しかも時には内野手として、チームの優勝に大きく貢献しました。入団後、2年目にして1軍のレギュラーを獲得し、14本のホームランを放つなど、チームの期待を一身に受けていました。

そんな堂林選手は甘いルックスから、カープ女子にとってはアイドル的な存在で爆発的人気がありました。「プリンス」という異名をとるほどに注目を集めたのです。カープ女子が広島カープに注目するようになったきっかけとも言えるでしょう。

その後、一躍人気を集めるようになったのが、2013年のシーズンオフに読売ジャイアンツから移籍した一岡竜司投手です。優しそうで、かわいいルックスで多くのカープ女子から人気を集めました。同じように見ていて癒されるとカープ女子から人気があった今村猛投手や大瀬良大地投手を含めて3選手がすべてカピバラに似ていることから「カピバラ3兄弟」と言われることも。愛らしく、一見するとボーッとしたほんわかした顔立ちなのに、マウンドに立てば、ものすごい気迫を見せる…そのギャップがカープ女子のハートをつかんだのかもしれません。

その他にも、広島カープにはイケメン選手がたくさんいます。中にはモデルとしてスカウトされる選手もいるほど。それぞれに個性があり、しかも他球団に比べて、選手との距離が近いと評判の広島カープだけに、間近でお気に入りの選手が見ることができるチャンスもあるかもしれません。