2009年、広島カープの新しい本拠地となったマツダスタジアム。そこは毎年のように、新しい趣向を凝らした座席や店舗、名物などが生まれる、まさにアミューズメントパークとなっています。かつての本拠地だった広島市民球場は女性用のトイレが少なかったり、料理などを販売している店舗がほとんどないなど、どうしても「女性には不便…」という印象がありました。しかし、マツダスタジアムに移転してからは、男性だけでなく、女性、さらにはお子様連れの方や障がいのある方…みんなが楽しめる空間になっています。

マツダスタジアムには内野席、外野席と一般的な座席以外にも、他のスタジアムにはないようなスペースも用意されています。例えば、1塁側の内野席とライト外野席の間にあるのが「びっくりテラス」と呼ばれる空間。ここではバーベキューを楽しむことができるだけでなく、生ビールの飲み放題プランもセットになっているコースもあるなど、みんなでワイワイと楽しみながら、野球観戦が出来ます。

また、マツダスタジアムならではと言えば、「寝ソベリア」と呼ばれるスペースです。スコアボードのライト側下にあるのが「寝ソベリア」で、マツダスタジアムを一躍有名にしたスポットです。ここにはクッションが用意してあり、その名前の通り、寝そべって野球を観戦できます。足を伸ばして、ゆったりとした気分で過ごせるひと時。デーゲームでは青空を、ナイターでは夜空を眺めるのも清々しいものです。また、小さなお子様がいても、添い寝が出来るとあって評判です。

この他にも、グラウンドと同じ高さで試合を観戦できる砂かぶり席や、パーティーができる個室で、料理やお酒を楽しみながら応援できるパーティーフロアなど、とにかく特色あふれる座席がたくさんあるのです。

さらに注目なのが、フードコートです。マツダスタジアムを取り囲んでいるコンコースにはたくさんの飲食店が並んでいます。広島市民球場時代からの長い歴史と人気を誇る「カープうどん」はもちろんのこと、ビールなどのドリンクやおつまみも多彩に販売されています。カープ女子に注目なのが、選手がプロデュースしたメニューの数々。その選手の好きな食べ物、奥様の得意料理、さらには出身地の名物など、それぞれのテーマに基づいて選手が考案したメニューも数多く販売されています。好きな選手がプロデュースしたメニューを味わうもよし、選手の地元の味を堪能するのもよし…楽しみ方は人それぞれです。

また、マツダスタジアムはお子様連れやお体が不自由な方でも楽しめるように、設備を整えてあります。例えば、小さなお子様をお連れの場合は、ベビーカーをおくことができるスペースや授乳質も完備してあります。また球場内では貸し出し用のベビーカーもあるのです。また、お体が不自由な方には車椅子の乗ったままでも観戦が出来るスペースや多目的トイレも完備してあります。

このように、マツダスタジアムはまるでアミューズメントパークのように、野球観戦以外にも楽しめる要素がたくさんあります。また誰でも安心して過ごせる空間がそこにはあるのです。