カープ女子の方にとって、とりわけ広島県外にお住まいであれば、やはり広島カープの本拠地・マツダスタジアムがある広島は一度は足を運んでみたい聖地ではないでしょうか。もちろんマツダスタジアムで広島カープの試合を観戦することがメインになるでしょうが、せっかく広島に足を運んだのであれば、広島の街を散策したいものです。街のあちらこちらに広島カープを感じられるだけでなく、なぜ広島の地にカープが誕生したのかという歴史や、広島の名物も心行くまで堪能することができるでしょう。

広島の街を見物するにあたって、非常に便利な存在なのが広島電鉄という路面電車です。広島市内の中心部を縦横無尽に走る路面電車はその距離や利用客数など日本トップクラスで、京都や大阪などで使用されていた鉄道ファンには懐かしい車両から、最新鋭の5両編成の低床車両まで、新旧様々な車両が走っています。

それだけでなく、広島電鉄はJR広島駅から、広島市の繁華街である紙屋町や八丁堀、さらには広島を代表する世界遺産の原爆ドーム、厳島神社をつないでいます。路面電車に乗ることで、市内観光だけでなく、日本三景である安芸の宮島まで足を運ぶことができます。これだけで広島の主な観光スポットを巡ることができるのです。また、原爆ドームの向かいにはかつての広島カープの本拠地だった広島市民球場の跡地があります。カープの聖地であり、戦後復興の象徴でもあった広島市民球場。跡地になってしまいましたが、当時に思いを馳せるのもオススメです。

このように、広島の街は世界遺産が2ヶ所もあり、観光という点では見どころも満載なのですが、忘れてはいけないのが名物もいろいろあるということでしょう。広島といえば思い出す名物…いっぱいあるかと思います。広島市内を走る路面電車に乗れば、そんな名物を数多く味わいながら観光を楽しむことができます。

広島といえば、やっぱりお好み焼きという方も多いでしょう。広島風お好み焼きの特徴は、クレープ状に焼いた生地の上にたっぷりのキャベツを載せるという点でしょう。さっぱりしていて食べやすい、そしてビールにも良く合う…まさに広島のソウルフードです。広島市の中心部である八丁堀には「お好み村」という、20軒以上のお好み焼き屋さんがビルの一角にあるという、お好み焼き好きにはたまらないスポットがあります。1950年代の屋台群がそのルーツともされており、広島の戦後復興の象徴でもあり、そんな歴史を感じながら、お気に入りのお店を探すのも楽しみの1つでしょう。

また、路面電車に乗って宮島まで行くと、名産の穴子を使った「穴子飯」や、全国でも生産高トップを誇る牡蠣も、そこかしこで味わうことができます。JR広島駅に降り立ち、徒歩10分と程近いマツダスタジアムで広島カープの試合を観戦したら、ぜひ見どころ満載の広島の街を舌鼓を打ちながら散策してみてはいかがでしょうか。中には店内がカープ一色というお店や、広島カープ出身の元選手が経営しているお店もあったりします。カープ女子にとっては歩き回るだけで楽しみ満載なのです。